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嚥下健診(デンタルドック)とは?症状が軽いうちに飲み込みを確認する意味

嚥下健診(デンタルドック)とは?症状が軽いうちに飲み込みを確認する意味|go-en.デンタルクリニック

「まだ大きな困りごとはないけれど、最近ときどきむせる」「親が食事に時間をかけるようになった気がする」——そんな段階で、いまの飲み込み(嚥下)とお口の状態を確認しておくのが嚥下健診(デンタルドック)です。むせや飲み込みにくさは、はっきりした症状が出る前から少しずつ進むことがあります。この記事では、嚥下健診で何を確認するのか、症状が軽いうちに受けておく意味、そして自由診療(自費)としての費用・期間・回数と主なリスクまでを、摂食嚥下障害の診療を行う立場から整理します。

嚥下健診(デンタルドック)とは?

健康診断や人間ドックが「体の今の状態を確認しておく」ためのものであるように、嚥下健診(デンタルドック)は「食べる・飲み込む」の今の状態を確認しておくための健診です。

「治すため」ではなく「今を知るため」の健診

むし歯や入れ歯の不具合のように、痛みや困りごとがあって受診するものとは、少し性質が違います。嚥下健診で行うのは、飲み込みやお口の状態を確認し、その結果をご説明したうえで、これからの食事やケアに向けた助言をお伝えすることです。

「困っていないのに受けてもよいのだろうか」と迷われる方もいらっしゃいますが、困りごとがはっきりしてからでは、できることの幅が狭くなっていることもあります。今の状態がわかっていれば、変化が起きたときに「前と比べてどう変わったか」を判断しやすくなります。

自由診療(自費)の健診です

公的医療保険は、原則として病気やその疑いに対する診療に使われます。症状の有無にかかわらず「今の状態を確認しておく」ための健診は、公的医療保険が適用されず、全額自己負担の自由診療(自費)となります。費用・期間・回数は、この記事の後半にそのまま記載しています。

なぜ「症状が軽いうち」に確認しておくのか

飲み込む力の変化は、ある日突然起こるとは限りません。ごく小さな変化が積み重なっていくことがあります。

お口の衰えには、可逆的とされる段階があります

日本歯科医師会は、啓発ページ「オーラルフレイルについて」の中で、オーラルフレイルを、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つだと説明しています。そのうえで、これは健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つで、早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づく、としています。関係する学会が2024年に公表した合同ステートメントでも、オーラルフレイルは口の機能低下の危険性が増しているものの改善も可能な状態と位置づけられています。

つまり、気づいた時点が早いほど、日々のケアや食事の工夫、お口の機能を保つ取り組みが活きやすいと考えられています。ただし、変化の程度や経過には個人差があり、結果を保証するものではありません。

最初のサインは、とても些細です

同会は、オーラルフレイルの始まりについて、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等ほんの些細な症状であり、見逃しやすく気が付きにくい特徴があるため注意が必要だとしています。

いずれも「歳のせいかな」で流れていきやすいものばかりです。ご家族から見ても、次のような変化は日常に紛れてしまいがちです。

  • 食事の時間が以前より長くなった
  • 汁物やお茶で、ときどきむせるようになった
  • 硬いものを避け、やわらかいものばかり選ぶようになった
  • 食後に、のどがゴロゴロと鳴ることがある
  • 薬が飲みにくそうにしている

こうした変化がいくつか重なってきたとき、いまの飲み込みを一度確認しておくことには意味があります。逆に、当てはまる項目が少ないからといって「様子を見て大丈夫」という意味ではありません。むせて熱が出た、肺炎を起こしたことがある、体重が減ってきた、食事の量が明らかに減った——といったときは、健診をお待ちにならず、まずかかりつけの医科・歯科にご相談ください。飲み込みの仕組みそのものについては、摂食嚥下障害とはのページでも解説しています。

嚥下健診では何を確認するのか

健診というと大がかりな検査を想像されるかもしれませんが、確認するのは日常の「食べる・飲み込む」に直結する部分です。

当院の嚥下健診で確認する主なこと

  • お口・歯・入れ歯の状態——噛む力や入れ歯の適合など、食べる土台となるお口の状態
  • 飲み込みの様子——むせやのど残りなど、嚥下の様子
  • お口の清潔・乾燥——誤嚥性肺炎に関わるお口の環境
  • 結果のご説明と助言——確認した内容のご説明と、食事の工夫やケア方法の助言

実施する項目は、状態やご希望によって組み立てます。詳しい内容は嚥下健診(デンタルドック)のページをご覧ください。

参考:医療・介護の現場で使われている評価の方法(当院の健診項目ではありません)

参考までに、摂食嚥下の分野で広く使われている評価方法もご紹介します。質問紙を用いる方法としては、10項目からなる嚥下スクリーニング質問紙「EAT-10」や、自記式の「聖隷式嚥下質問紙」が知られています。

また、簡易な検査としては、のど(舌骨・喉頭隆起)に指を当てた状態で空嚥下をしてもらい、30秒間に何回飲み込めるかを数える反復唾液嚥下テスト(RSST)や、冷水3mLを口腔底に入れて飲み込んでもらう改訂水飲みテスト(MWST)などがあります。

これらは、飲み込みの状態を「なんとなく」ではなく手がかりのある形で確認するために用いられているものです。どの方法をどこまで行うかは、受ける方の状態や目的、実施する医療機関によって異なります。当院の嚥下健診で確認するのは、ひとつ前の見出しに挙げた4つの項目です。ここでご紹介した検査を必ず行うわけではありません。

費用・期間・回数と、主なリスク・副作用

当院の自由診療(自費)について、内容と費用・期間・回数をご案内します。自由診療は公的医療保険が適用されず、全額自己負担となります。表示はすべて税込です。

嚥下健診(デンタルドック)

  • 診療の内容:飲み込み・お口の状態の確認と、結果にもとづくご説明・今後に向けたアドバイス
  • 費用:16,500円(税込)
  • 期間の目安:当日1回で完了します
  • 回数の目安:1回
  • 交通費:ご自宅・施設へ伺って受けられる場合は、別途 交通費(公共交通機関の運賃・駐車場代等)の実費をいただくことがあります

自費の嚥下診療(訪問)

  • 診療の内容:訪問による摂食嚥下の評価、嚥下訓練とご本人・ご家族への指導、お口のケア。状態の変化をみながら再評価を行い、進め方を調整します
  • 費用:初回 22,000円(税込)/2回目以降 16,500円(税込)。標準的な4〜6回の場合、診療費の総額 71,500円〜104,500円(税込)程度(初回1回+2回目以降3〜5回の場合)。このほかに交通費が必ずかかります(下記)。
  • 期間の目安:おおよそ3か月程度
  • 回数の目安:おおよそ4〜6回程度
  • 交通費:上記のほか、別途 交通費(公共交通機関の運賃・駐車場代等)の実費をいただきます

期間・回数は標準的な目安で、飲み込みの状態やご希望により前後します。上記以外の費用が生じる場合は、事前にご説明します。

自由診療の主なリスク・副作用(重要)

  • 自由診療(自費)は公的医療保険が適用されず、全額自己負担となります。
  • 嚥下・お口の評価や訓練の際に、まれにむせ込み・一時的な疲労・不快感などが生じることがあります。水や食べ物を用いた確認を行う場合には、むせ込みや誤嚥が起こることがあります。
  • 嚥下健診は診断・治療を目的としたものではありません。健診で気になる所見がなかった場合でも、その後に飲み込みの状態が変わることや、健診の範囲では分からない病気が隠れていることがあります。
  • 飲み込みの状態や全身の状態によっては、行える診療の内容や範囲が制限される場合があります。
  • 診療の効果や改善の程度には個人差があり、結果を保証するものではありません。
  • 体調の変化などにより、計画を変更・中止する場合があります。

費用や進め方でご不明な点は、お電話(03-6459-7970)またはご相談フォームからお問い合わせください。保険診療とあわせた料金の詳細は料金についてのページに掲載しています。

こんなときにご検討ください

ご本人・ご家族の場合

「最近少しむせることがある」「親の食べる力が気になる」「これからも口から食べ続けたい」——そうしたお気持ちの段階で構いません。はっきりした症状がなくても受けていただけます。

ご自身で通院できる方は外来(完全予約制)でお受けいただけます。ご高齢やご病気で通院が難しい方には、ご自宅へ伺う方法もあります。

施設の方の場合

入所者さまの状態を把握しておきたい、食事の形態を見直す手がかりがほしい、といったご相談も承ります。嚥下健診は自費のため、施設へ伺って受けていただく場合は、自費(自由診療)の訪問診療と同じく東京都・神奈川県の全域が対応の目安となります(保険で行う訪問診療の対象エリアは、世田谷区を中心とした近隣です)。対応可否はお問い合わせください。

健診を受けたあとの流れ

確認した内容はその場でご説明し、日々の食事やお口のケアで工夫できることをお伝えします。健診の結果、診断や治療が必要と考えられる場合は、保険診療での対応をご案内することがあります。お口の清潔を保つことは誤嚥性肺炎の予防につながると考えられていますが、その効果には個人差があり、結果を保証するものではありません。

まずはご相談ください

「相談していいことなのか分からない」という段階でも構いません。ご様子をうかがったうえで、健診が向いているのか、あるいは保険診療での対応が先なのかも含めて、ご一緒に考えます。世田谷区奥沢・自由が丘エリアの歯科医院として、ご本人・ご家族・施設の方からのご相談をお待ちしています。

よくあるご質問

嚥下健診(デンタルドック)に健康保険は使えますか?
使えません。公的医療保険は原則として病気やその疑いに対する診療に使われるため、症状の有無にかかわらず今の飲み込み・お口の状態を確認しておく健診は自由診療(自費)となり、全額自己負担です。費用は16,500円(税込)、当日1回で完了し、回数の目安は1回です。ご自宅・施設へ伺って受けられる場合は、別途 交通費(公共交通機関の運賃・駐車場代等)の実費をいただくことがあります。なお、評価の際にまれにむせ込み・一時的な疲労・不快感などが生じることがあり、診療の効果や改善の程度には個人差があって結果を保証するものではありません。
はっきりした症状がなくても受けられますか?
受けていただけます。日本歯科医師会は、加齢にともなうお口の些細な衰え(オーラルフレイル)について、健康と機能障害との中間にあり可逆的であることが大きな特徴の一つで、早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づくと説明しています。また、その始まりは滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等のほんの些細な症状で、見逃しやすく気が付きにくいとされています。ただし変化の程度や経過には個人差があり、結果を保証するものではありません。
健診では何を確認するのですか?
お口・歯・入れ歯の状態(噛む力や入れ歯の適合など、食べる土台となるお口の状態)、飲み込みの様子(むせやのど残りなど)、お口の清潔・乾燥といった項目を確認し、結果をご説明したうえで食事の工夫やケア方法を助言します。実施する項目は、状態やご希望によって組み立てます。
健診の結果、治療が必要だと分かったらどうなりますか?
診断や治療が必要と考えられる場合は、保険診療での対応をご案内することがあります。通院が難しい方には訪問診療という方法もあり、保険の訪問診療は世田谷区を中心とした近隣、自費の訪問診療は東京都・神奈川県の全域が対応の目安です(対応可否はお問い合わせください)。自費の訪問診療は初回22,000円(税込)・2回目以降16,500円(税込)、標準的な4〜6回でおおよそ3か月程度・診療費の総額71,500円〜104,500円(税込)程度が目安で、別途 交通費の実費をいただきます。公的医療保険は適用されず全額自己負担で、評価や訓練の際にまれにむせ込み・一時的な疲労・不快感が生じることがあり、効果・改善の程度には個人差があり結果を保証するものではありません。ご自身で通院できる方は外来(完全予約制)でお受けいただけます。
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「口から食べる」を、
あきらめる前にご相談ください。

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ご予約・ご相談は、お電話または相談フォームから承ります。

※ お電話は 080-7493-8300(携帯)でも承ります。