お役立ちコラム
保護中: 薬が飲みにくい・錠剤がのどに残るのはなぜ?服薬と嚥下(飲み込み)の関係
よくあるご質問
錠剤が飲みにくいとき、つぶして飲ませてもよいですか?
自己判断では行わないでください。愛知県薬剤師会は、胃では溶けずに腸で溶ける工夫を凝らした薬(腸溶剤など)をかみ砕くと、胃障害を起こしたり、胃酸などにより分解されてまったく効き目がなくなることがあるとし、長時間にわたって成分が徐々に溶けるよう工夫された薬(徐放錠など)では薬効の持続が期待できなくなるとしています。そのうえで、特別な指示がない限り勝手にかみ砕いたり、カプセルを外して服用しないよう案内しています。飲みにくいときは、勝手に中止せず、処方した医師や薬局の薬剤師にご相談ください。
水なしで飲める薬に変えてもらうことはできますか?
変更できるかどうかは医師・薬剤師の判断になりますが、相談していただける事柄です。医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、水なしで飲める錠剤(口腔内崩壊錠)について、従来の水で飲む錠剤と生物学的同等性試験で同等性が確認されているため効果に差はなく、錠剤をうまく飲み込めない高齢者や水分摂取制限を受けている方にとっても有用だろうとしています。ただし、寝たままの状態のときは水なしでは飲まないようにするなどの注意も示されています。また同一成分で散薬・シロップ剤・坐剤など別の形をもつ薬もあるとされていますので、飲みにくさを具体的に伝えてご相談ください。
とろみをつけて薬を飲ませても大丈夫ですか?
使う前に薬剤師にご確認ください。薬学雑誌(2018年・138巻3号)の報告では、とろみ調整食品のなかには錠剤の崩壊・溶出に影響するものがあり、崩壊・溶出の遅れは薬の効きにも影響するため、服用を助ける目的で使う場合は影響の少ない製品を選ぶ必要があるとまとめられています。福岡県薬剤師会が紹介している調査でも、とろみ調整剤の水溶液と混ぜた場合に血中濃度が最も高くなるまでの時間の遅れが認められた一方、嚥下補助ゼリーでは薬物単独の場合と同様だったとされています。とろみを自己判断で濃くしていくことはお控えください。反対に、すでにとろみを使っている方が、お薬のためにご家族の判断で薄くしたり、やめたりすることも避けてください。とろみの有無や程度は、担当の医師・歯科医師・薬剤師、言語聴覚士・管理栄養士にご相談のうえで決めていただくものです。
薬が飲みにくいことを、歯科に相談してもよいのでしょうか?
はい、ご相談いただけます。お薬の内容や剤形の変更は医師・薬剤師が判断することですが、飲み込みやお口の状態を確認するのは歯科でお手伝いできる部分です。当院は摂食嚥下障害の診療を主軸としており、歯や入れ歯の具合、口の中の乾きや汚れ、実際に食べる・飲む場面の様子、姿勢や一口の量、日々のお口のケアの方法などを確認してご説明します。通院が難しい方には訪問診療という方法があり、健康保険による訪問診療は世田谷区を中心とした近隣エリア、自由診療(自費)による訪問診療は東京都・神奈川県の全域が対応の目安です。効果や改善のあらわれ方には個人差があり、結果を保証するものではありません。


