摂食嚥下障害の訪問診療|「口から食べる」を歯科から支えます 東京・自由が丘/世田谷|ご予約 03-6459-7970
restaurant_menuご家族・介護される方へ

きざみ食・ミキサー食、
その食事の形は今の飲み込みに合っていますか?

いわゆる嚥下食(学会の分類では「嚥下調整食」)は、「きざみ食」「ミキサー食」という呼び名ではなく、できあがった食事の状態と、今の飲み込みの状態で選ぶものです。日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類でも、「刻み」や「ミキサー」という呼称は調理手技に過ぎない、とされています。当院は摂食嚥下(食べる・飲み込む)を中心に取り組む歯科医院として、飲み込みの状態を確かめ、食事の形・とろみの目安を一緒に考えます。

摂食嚥下(飲み込み)が中心領域 ご自宅・施設への訪問診療 通院できる方は外来(完全予約制) 一般社団法人 日本誤嚥性肺炎予防協会 加盟

※ 本ページの説明は一般的な内容です。適した食事の形は一人ひとり異なり、体調によっても変わります。当院がお伝えするのは飲み込みの側面からの目安であり、献立づくりや調理は、ご家庭、または施設の栄養部門で行っていただくものです。診療の効果・改善には個人差があり、結果を保証するものではありません。

食事の形のことで、迷っていませんか

「歯医者に相談することなのか分からない」という段階のご連絡で構いません。ご家族だけのご相談も承ります。

local_hospital退院時に「ミキサー食で」と言われた

家でどう作ればよいのか、いつまで続けるのか、誰に聞けばよいのか分からない。

content_cutきざみ食にしたのに、むせる

細かくすれば食べやすいと思っていたのに、かえってむせるようになった気がする。

water_dropとろみの濃さが分からない

とろみ剤の量はこれで合っているのか。濃くしたほうが安全なのか判断がつかない。

monitor_weight食べる量が減ってきた

やわらかい物ばかりにしてから、食事を嫌がる・残すことが増えた。

shopping_basket市販の介護食の表示が分からない

「かまなくてもよい」「舌でつぶせる」など、どれを選べばよいのか迷う。

sync_alt病院・施設・家で食事の形が違う

場所ごとに呼び名も中身も違い、どれが今の本人に合っているのか分からない。

食事の形は、呼び名ではなく状態で決まります

以下は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」(以下、学会分類2021)の本文とQ&Aにもとづく整理です(2026年9月時点)。

01

「きざみ」「ミキサー」は、作り方の呼び名です

学会分類2021のQ&Aでは、「刻み」や「ミキサー」という呼称は調理手技に過ぎず、できあがったものの物性で判断すべきとされています。本文でも、ミキサー食・ピューレ食・ペースト食と呼ばれているものの中にコード2に当てはまらないものがあるので、名称にとらわれず、物性・性状で判断するよう書かれています。

02

段階の数字が小さいほど安全、とは限りません

学会分類2021は食事の段階をコード番号で表しますが、コード番号は必ずしも、すべての方で難易度と一致するものではないとされています。どの段階から始めるかも一人ひとり評価して決めるもので、全員がコード0や1から始める必要はない、とも述べられています(段階を少しずつ上げていく方法は基本的な手法で、とくに脳卒中の急性期から回復期など多くの方に当てはまる一方、合わない方もいるとされています)。

03

合う形は、今の飲み込みを確かめて選びます

学会分類2021は、コード番号が改善の過程や重症度と必ずしも一致しない場合も含め、一人ひとりに適した食事の形を選んだうえで、病院・施設・ご家庭をつなぐ共通の言葉として利用できるとしています。体調や病気の経過で合う形は変わるため、一度決めたら終わりではなく、見直していくものです。

嚥下調整食の段階(学会分類2021)

病院や施設で「コード3」「2-1」などと言われたときの目安です。表の言葉は当院が一般の方向けに要約したもので、実際に当てはまるかどうかは、できあがった食事の状態で判断します。

※ 表は横にスクロールできます

コード 形の目安 主食の例 呼び名・食品の例 市販食品の表示(UDF区分)との対応の目安
0j嚥下訓練食品重度の方の評価・訓練用。なめらかで、少量を薄く切り出してそのまま丸のみできるゼリー—(食事ではなく訓練用)市販の嚥下訓練用ゼリー など
0t嚥下訓練食品重度の方の評価・訓練用。少量ずつ飲むことを想定したとろみ水(原則は中間または濃いとろみ)—(食事ではなく訓練用)評価・訓練用に性状を整えた、とろみ付きのお茶・果汁
1j嚥下調整食噛まずに食べられる、なめらかで水分が出にくいゼリー・プリン・ムース状のものおもゆゼリー、ミキサー粥のゼリー など卵豆腐、介護食として市販のゼリー・ムース など(※市販品でも、かたさのあるものはコード3、口の中で水分が多く出るものはコード4になることがある)かまなくてもよい(ゼリー状)
2-1嚥下調整食スプーンですくえて、なめらかで均質、べたつかず、まとまりやすいもの粒がなく、べたつきにくいペースト状のおもゆや粥ミキサー食・ピューレ食・ペースト食と呼ばれるもの(※名称だけでは判断できない)かまなくてもよい
2-2嚥下調整食2-1と同じく、べたつかず、まとまりやすいもので、やわらかい粒などを含むものやや粒があっても、やわらかく、水分が分離せず、べたつきにくい粥類粒の残るミキサー食・ペースト食(※名称だけでは判断できない)かまなくてもよい
3嚥下調整食形はあるが、舌と上あごの間で押しつぶせて、まとまりやすく、のどでばらけにくいもの水分の分離に配慮した粥 などやわらか食・ソフト食と呼ばれることが多い(※名称だけでは判断できない)舌でつぶせる
4嚥下調整食かたすぎず、ばらけにくく、貼りつきにくい。箸やスプーンで切れるやわらかさ。上下の歯ぐきの間で押しつぶす力が必要軟飯・全粥 など軟菜食・移行食と呼ばれるものがしばしば含まれる(※名称だけでは判断できない)舌でつぶせる/歯ぐきでつぶせる/容易にかめるの一部

※ この表は、いま出ている食事の段階を理解していただくための目安です。段階の選び直しはご家族の判断で行わず、担当の医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。
※ この表は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」の早見表・本文をもとに当院が一般の方向けに要約・改変したものです。表の理解にあたっては「嚥下調整食学会分類2021」の本文をお読みください。
『日摂食嚥下リハ会誌25(2):135–149, 2021』 または 日本摂食嚥下リハ学会HPホームページ: https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2021-manual.pdf 『嚥下調整食学会分類2021』 を必ずご参照ください。
※ 「きざみ食」は学会分類2021の段階名ではありません(刻んだものにあんをかけたものは、条件を満たせばコード3または4に当てはまるとされています)。UDF区分との対応は、学会分類2021に示された目安であり、完全に一致するわけではありません。
※ UDFの「容易にかめる」は、同学会のQ&Aで「一部のみコード4相当、大部分は基準外」とされています。市販品を選ぶときは、今の飲み込みに合う段階が分かっていることが前提になります。

water_drop水分のとろみは3段階(薄い・中間・濃い)

  • 薄いとろみ(段階1):口に入れると広がり、飲み込むときに大きな力を要しない程度。細いストローでも吸えるとされています
  • 中間のとろみ(段階2):明らかにとろみを感じ、舌の上でまとめやすい程度。脳卒中後の嚥下障害などで、まず試される程度とされています
  • 濃いとろみ(段階3):まとまりがよく、送り込むのに力が必要で、スプーンで「食べる」ような程度。重度の方を対象とした程度とされています
  • 段階の番号はとろみ調整食品の使用量の少ない順で、難易度ではありません。学会分類2021では、学会分類の食事をとる方は、汁物を含む水分に原則としてとろみを付けるとしたうえで、個別に水分の飲み込みを評価して不要と判断された場合は、その原則を外せるとしています。ただし、コード0j・1jしか飲み込めない方では、とろみ付きであっても液体は誤嚥の危険性が高いとされ、とろみの有無と程度は一人ひとり評価して決めるものとされています

出典:日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」(学会分類2021(とろみ)早見表・本文Ⅲ章、学会分類2021(食事)早見表の注・本文Ⅱ-10)。この囲みは同分類をもとに当院が一般の方向けに要約・改変したものです。理解にあたっては「嚥下調整食学会分類2021」の本文をお読みください。『日摂食嚥下リハ会誌25(2):135–149, 2021』 または 日本摂食嚥下リハ学会HPホームページ: https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2021-manual.pdf 『嚥下調整食学会分類2021』 を必ずご参照ください。とろみの有無・程度をご家族の判断で変えず、担当の医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。

きざみ食・ミキサー食・とろみのよくある誤解

いずれも学会分類2021の本文・Q&Aに書かれている内容です。ご家庭で工夫されてきたことを否定するものではありません。気になる点があれば、今の状態を一緒に確かめましょう。

content_cut細かく刻めば安全、とは限りません

刻んだものにあんをかけた食事は、もとの食材が十分やわらかければコード3や4に当てはまることがあります。一方で、かたい食材を刻んであんをかけただけでは該当しないことがあり、あんのとろみが薄すぎるものは嚥下調整食として適切ではない、とされています。

blenderミキサーにかければ飲み込みやすい、とも限りません

粥をミキサーにかけただけでは、時間とともに粘りが増して「糊状」になり、送り込みにくく、のどに残りやすいため、嚥下調整食としては適切ではないと説明されています。市販の酵素入りのゲル化剤などで調整する方法が紹介されています。

opacityとろみは濃いほど安全、ではありません

とろみが強すぎると、味が落ちて嫌がられたり、飲む量が減ったりします。とろみ調整食品の種類によっては、べたつきが強くなり、かえって飲み込みにくくなることもあるとされています。その方に合った程度を選ぶことが大切です。一方で、中間のとろみでは誤嚥のおそれがある方でも、濃いとろみなら安全に飲める可能性があるとされています(濃いとろみは、重度の嚥下障害の方を対象とした程度です。薄すぎるとろみ・濃すぎるとろみは、どちらも推奨されていません)。ご家族の判断で薄くせず、担当の医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。

sentiment_dissatisfiedやわらかいほど良い、とも限りません

段階の低い食事が食べる意欲につながらない場合があるとされ、とくに認知症の方では、食べ物の表面の形による、口に入れたときの刺激があるほうが食欲が増す(均質で単調な形が逆効果になる)場合があると書かれています。ただし、ご家族の判断で段階を上げることはせず、担当の医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。

warning形を整えても、窒息の心配はゼロになりません

学会分類2021のQ&Aでは、認知症などでため込み・詰め込み・丸のみといった食べ方の特徴がある場合、いかなる食事形態であっても窒息のリスクは生じうるため、より安全な食事形態を検討するとともに、食事の場面をよく観察することが重要とされています。

trending_down一度決めた形が、ずっと合うとは限りません

脳卒中の回復期のように段階が上がっていく方もいれば、加齢や、認知症・パーキンソン病などの進行性の病気では、段階を下げる方向で選んでいくことになるとされています。体調や時期に合わせた見直しが必要です。

出典:日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」本文(Ⅰ-8・Ⅱ-6〜Ⅱ-11・Ⅲ-1・Ⅲ-4)および同Q&A(2・6・12・14)。

とろみの付け方で気をつけたいこと

市販のとろみ調整食品(とろみ剤)を使うときの一般的な注意点です。量や使い方は、必ず各製品の説明に従ってください。

checklist学会分類2021に書かれている使用上の留意点

  • とろみが付くまでに数十秒かかることが多いため、混ぜながら加減を見るのではなく、所定の量をよく溶けるように十分混ぜながら加え、時間がたってからとろみの程度を確かめる
  • 液体の温度やとろみ調整食品の種類によって、とろみの付き方が変わることがある(温かいお茶が冷めるととろみが強くなる、といった変化も起こりうる)
  • とろみを付けると、腹部の張りやさっぱり感の不足から飲む量が減ることが多いという報告がある脱水を防ぐため、飲めている量を把握する
  • とろみ調整食品にもエネルギーがある。糖尿病などでエネルギーを調整している方は、主治医・管理栄養士へご相談を
  • 製品によってべたつきなどの性質が違うため、試飲して確かめる
  • 水分にとろみを使っている方でも、とろみを外していく視点も重要とされる(外すかどうかは評価のうえで判断します)

出典:日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」Ⅲ-8、同Q&A(2022年11月14日追加6)。とろみの程度をご家族の判断で変えず、担当の医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。

退院のとき・施設が変わるときに確認しておきたいこと

学会分類2021では、退院時や施設間の情報提供の際に、その食事がどのコードの食品でできているか(例:主食はコード3の粥、おかずはコード2〜4)が明記されれば混乱しないと考えられる、と述べられています。ご家族が聞いておくと、次の食事を考える手がかりになります。

1

食事の段階

主食とおかずが、それぞれどの段階(分かればコード)だったか。施設独自の呼び名だけでなく、中身の目安も。

2

水分のとろみ

とろみの段階(薄い・中間・濃い)と、使っていたとろみ調整食品。お茶・汁物・服薬時の違いも。

3

姿勢と介助

食事のときの姿勢、一口の量、ペース、介助の方法。食事にかかっていた時間。

4

今後の見通し

段階を上げていく予定か、今の段階を続けるのか。次にいつ、誰が評価するのか。

分からない項目があっても構いません。分かる範囲の情報をお持ちいただければ、そこから一緒に確かめていきます。担当のケアマネジャーさま、病院の医療ソーシャルワーカーさまからのご連絡も承ります。

合う形を決めるのは「飲み込みの評価」です

学会分類2021のQ&Aでは、口やのどの働きを評価して適切な食事の形を選んだうえで、窒息のリスクを避けるには目覚めの程度の変動や認知機能にも配慮する必要がある、とされています。当院では、次のような点を確かめます。

01

お口の中と噛む力

歯や入れ歯の状態、噛む力、舌や頬の動き。学会分類2021でも、段階ごとに必要な噛む力(歯ぐきや舌で押しつぶす力を含む)が示されています。入れ歯が合っていないために食べられる段階が狭まっていることもあります。

02

実際の食事の場面

ふだん召し上がっている食事で、姿勢、一口の量、ペース、介助の方法、食事の後半の疲れ方などを見ます。ご自宅・施設へ伺う訪問診療では、ふだんの環境のまま確かめられるのが利点です。

03

必要に応じて詳しい検査

必要に応じて嚥下内視鏡検査(VE)・嚥下エコーによる評価もご相談いただけます(実施の可否はご本人の状態や環境により判断します)。検査の種類と違いは「飲み込みにくい」が続くのはなぜ?嚥下の5つの段階と考えられる原因で解説しています。

04

結果をわかりやすくお伝え

確かめた結果をもとに、食事の段階・とろみの程度・姿勢や介助の目安を、ご家族や関わる方々に伝わる形でお伝えします。体調や経過に合わせて見直していきます。

当院がお手伝いできること

当院は歯科医院です。お口と飲み込みの側面から、食事の形を考えるお手伝いをします。

stethoscope飲み込みの状態の確認

お口の中、舌や頬の動き、むせ方、実際の食事の様子などを確かめます。医科での検査が必要と考えられる場合は、その旨をご説明します。

restaurant_menu食事の形・とろみの目安のご提案

確かめた結果にもとづき、今の飲み込みに対して、どの段階の食事・どの程度のとろみが目安になるかを歯科の立場からご提案します。制限を増やす方向だけの助言はしません。

accessibility_new姿勢・一口量・ペースの助言

食事の形だけでなく、食べるときの姿勢、一口の量、介助のペースなど、その日から試せる形でお伝えします。

dentistry噛む・飲み込む土台を整える

むし歯・歯周病・合わない入れ歯・お口の乾燥など、食べる力の土台になる部分に対応します。ご家族や介護される方へ、日々のお口のケアの方法もお伝えします。

fitness_centerお口・のどの訓練の指導

状態に合わせて、お口やのどの機能を保つための訓練などをご提案します。実施の可否や内容は状態により異なります。

groups関わる方々との共有

主治医の先生、担当のケアマネジャーさま、施設の管理栄養士さま・言語聴覚士さまなどがいらっしゃる場合は、確かめた内容を共有し、一緒に検討します。

※ 当院の役割について。当院がお伝えするのは飲み込みの側面からの目安です。献立づくりや調理はご家庭、または施設の栄養部門で行っていただくもので、食事内容や栄養量の管理は、主治医の先生や管理栄養士さまと相談しながら進めます。肺炎そのものの診断・治療は医科の領域であり、当院は行いません。お薬の内容を単独で変更することもありません。診療の効果・改善には個人差があり、結果を保証するものではありません。

通院できる方は外来、難しい方はご自宅・施設へ

食事の形を考えるうえでは、ふだん召し上がっている食事と環境を見られる訪問診療に利点があります。どちらが適しているかはご相談のうえで決めましょう。

directions_walk外来(完全予約制)

ご自身で通院できる方は、東京都世田谷区奥沢(自由が丘エリア)の当院で、お口と飲み込みの状態を確かめます。ふだんの食事の内容や、病院・施設で出ていた食事の段階が分かるものがあればお持ちください。完全予約制です。

health_and_safety訪問診療(健康保険)

通院が難しい方のご自宅・施設へ伺い、健康保険が適用される範囲で診療を行います。ふだん召し上がっている食事や、使っている食器・椅子のままで食事の場面を確かめられます。対象は世田谷区を中心とした近隣エリアが目安です。

home_health訪問診療(自由診療・自費)

時間をかけた評価・指導をご希望の場合の選択肢で、全額自己負担となります。食事の形やとろみを見直したあとの様子も、状態の変化をみながら再評価して進め方を調整します。対応エリアは東京都・神奈川県の全域が目安です(全国への対応は行っておりません)。費用・リスクは下記をご確認ください。

費用の考え方

健康保険を用いた診療の場合、窓口でのご負担は法令にもとづく自己負担割合です。自由診療(自費)をご希望の場合は、次の費用となります。

自由診療(自費)の費用・期間・回数

home_health 自費の嚥下診療(訪問)ご自宅・施設へ伺い、時間をかけて評価・訓練・指導を行います
診療の内容
訪問による摂食嚥下(食べる・飲み込む)の評価、嚥下訓練とご本人・ご家族への指導、お口のケア。状態の変化をみながら再評価を行い、進め方を調整します。
費用
初回22,000円(税込) 2回目以降16,500円(税込) 標準的な4〜6回の場合、総額 71,500円〜104,500円(税込)程度
(初回1回+2回目以降3〜5回の場合)
期間の目安
おおよそ3か月程度
回数の目安
おおよそ4〜6回程度

※ 別途、交通費(公共交通機関の運賃・駐車場代等)の実費をいただきます。

clinical_notes 嚥下健診(デンタルドック)今の飲み込み・お口の状態を確認する健診です
診療の内容
飲み込み・お口の状態の確認と、結果にもとづくご説明・今後に向けたアドバイス。
費用
16,500円(税込)
期間の目安
当日1回で完了します
回数の目安
1回

※ 健診の結果、診断や治療が必要な場合は、保険診療での対応をご案内することがあります。

※ ご自宅・施設へ伺って受けられる場合は、別途 交通費(公共交通機関の運賃・駐車場代等)の実費をいただくことがあります。

※ 表示はすべて税込です。期間・回数は標準的な目安で、飲み込みの状態やご希望により前後します。初回の評価のうえで見通しをご説明し、ご納得いただいてから進めます。上記以外の費用が生じる場合は、事前にご説明します。

info自由診療の主なリスク・副作用(重要)

  • 自由診療(自費)は公的医療保険が適用されず、全額自己負担となります。
  • 嚥下・お口の評価や訓練の際に、まれにむせ込み・一時的な疲労・不快感などが生じることがあります。
  • 飲み込みの状態や全身の状態によっては、行える診療の内容や範囲が制限される場合があります。
  • 診療の効果や改善の程度には個人差があり、結果を保証するものではありません。
  • 体調の変化などにより、計画を変更・中止する場合があります。

気になる点は遠慮なくご質問ください。ご不安を解消したうえで、ご納得いただける範囲で診療を進めます。

ご不明な点は 03-6459-7970 または相談フォームへお問い合わせください。

正直にお伝えすること

info食事の形を整えても、安全を約束することはできません

  • 食事の形を整えても、誤嚥・窒息・肺炎を防げると保証することはできません。学会分類2021のQ&Aでも、食べ方に特徴がある方では、いかなる食事形態であっても窒息のリスクは生じうるとされています
  • 合う食事の形は、体調・時間帯・疲れ・病気の経過で変わります。一度の確認で決め切るものではなく、見直しを重ねるものです
  • 段階を下げれば安心、とは限りません。食べる量や食事の楽しみが損なわれることもあります。安全と、食べる量・楽しみの両方を見ながらご相談します
  • 方針を決めるのはご本人とご家族です。当院は判断の材料となる情報を、率直にお伝えします

医学的な判断は個々の状態により異なります。実際の食事内容・治療方針は、主治医の先生や関わる専門職の方々とご相談ください。

よくあるご質問

きざみ食とミキサー食は、どちらが飲み込みやすいのですか?
呼び名だけでは決まりません。日本摂食嚥下リハビリテーション学会の「嚥下調整食分類2021」のQ&Aでは、「刻み」や「ミキサー」という呼称は調理手技に過ぎず、できあがったものの物性で判断すべきとされています。たとえば、かたい食材を刻んであんをかけただけでは段階に該当しないことがあり、粥をミキサーにかけただけでは時間とともに糊状になって適さない、と説明されています。どの形が合うかは、今の飲み込みの状態を確かめたうえで決めます。
嚥下食(嚥下調整食)の段階はどう分かれていますか?
学会分類2021では、食事をコード0j・0t・1j・2-1・2-2・3・4の段階で表します(2026年9月時点)。0jと0tは重度の方の評価・訓練用の「嚥下訓練食品」、1j以降が食事として出す「嚥下調整食」です。ただし、コード番号は必ずしもすべての方で難易度と一致するものではなく、どこから始めるかも一人ひとり評価して決めるものとされています。
とろみは濃いほど安全ですか?
そうとは限りません。学会分類2021のQ&Aでは、とろみの程度が強いと味が劣化して嫌がられたり、全体の摂取量が少なくなったりすること、とろみ調整食品の種類によってはべたつきが強くなり飲み込みにくくなることもあると説明されています。とろみの段階(薄い・中間・濃い)の番号も難易度ではありません。一方で、中間のとろみでは誤嚥のおそれがある方でも、濃いとろみなら安全に飲める可能性があるとされています。薄すぎるとろみ・濃すぎるとろみは、どちらも推奨されていません。ご家族の判断で薄くせず、担当の医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。
退院のとき、病院で何を聞いておけばよいですか?
病院で出ていた食事の段階(学会分類2021のコードで分かれば、そのコード)、水分のとろみの段階、食事のときの姿勢や介助の方法、水分の取り方などを確認しておくと、ご自宅や施設で食事を考える手がかりになります。学会分類2021でも、退院時や施設間の情報提供の際に、その食事がどのコードの食品でできているかが明記されれば混乱しないと考えられる、と述べられています。分からない項目があっても構いませんので、そのままご相談ください。
市販の介護食品の表示(ユニバーサルデザインフード)と学会分類は同じですか?
同じではありません。学会分類2021には、ユニバーサルデザインフード(UDF)の区分との対応の目安が示されています(例:「かまなくてもよい」はコード1j・2、「舌でつぶせる」はコード3・4、「歯ぐきでつぶせる」はコード4)。ただし、互いの対応が完全に一致するわけではないとされ、同学会のQ&Aでは「容易にかめる」は一部のみがコード4相当で大部分は基準外とされています。商品を選ぶときは、今の飲み込みに合う段階が分かっていることが前提になります。
食事の形を変えれば、誤嚥や窒息は防げますか?
そのようには申し上げられません。学会分類2021のQ&Aでは、認知症・精神疾患・高次脳機能障害などで食べ方に特徴がある場合(ため込み・詰め込み・丸のみなど)は、いかなる食事形態であっても窒息のリスクは生じうるため、より安全な食事形態を検討するとともに、食事の場面をよく観察することが重要とされています。食事の形は大切な要素のひとつですが、姿勢・一口の量・ペース・お口の状態・体調なども合わせて見ていきます。
家族の判断で、食事の形やとろみを変えてもよいですか?
自己判断で変えず、担当の医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。食べやすさを優先して段階を下げすぎると、食べる量が減ったり、食事の楽しみが損なわれたりすることがあります。反対に、急に段階を上げるとむせや誤嚥につながることがあります。持病によって適切な食事内容や水分量が異なる場合もあります。
歯医者で食事の形の相談ができるのですか?
はい。当院は摂食嚥下(食べる・飲み込む)を中心に取り組む歯科医院として、お口の中・噛む力・舌の動き・実際の食事の様子などから飲み込みの状態を確かめ、その結果にもとづいて食事の形やとろみの目安を歯科の立場からご提案します。主治医の先生、施設の管理栄養士さま・言語聴覚士さまなどがいらっしゃる場合は情報を共有し、一緒に検討します。当院がお伝えするのは飲み込みの側面からの目安で、献立づくりや調理はご家庭、または施設の栄養部門で行っていただくものです。
費用はどのくらいかかりますか?
健康保険を用いた診療の場合、窓口でのご負担は法令にもとづく自己負担割合です。自由診療(自費)をご希望の場合は全額自己負担となります。また、評価や訓練の際にまれにむせ込み・一時的な疲労・不快感などが生じることがあります。自費の嚥下診療(訪問)は初回 22,000円(税込)/2回目以降 16,500円(税込)。標準的な4〜6回の場合、総額 71,500円〜104,500円(税込)程度。期間の目安はおおよそ3か月程度、回数の目安はおおよそ4〜6回程度です。別途、交通費(公共交通機関の運賃・駐車場代等)の実費をいただきます。今の状態を一度確認したい方向けの嚥下健診(デンタルドック)は16,500円(税込)。期間の目安は当日1回、回数の目安は1回です。健診の結果、診断や治療が必要な場合は、保険診療での対応をご案内することがあります。ご自宅・施設へ伺って受けられる場合は、別途 交通費(公共交通機関の運賃・駐車場代等)の実費をいただくことがあります。詳しくは本ページの「費用」の欄をご覧ください。
対応しているエリアを教えてください。
健康保険を用いた訪問診療は、世田谷区を中心とした近隣エリア(当院は世田谷区奥沢・自由が丘エリア)が対象の目安です。自由診療(自費)による訪問は東京都・神奈川県の全域が目安となります(別途、交通費の実費をいただきます)。全国への対応は行っておりません。ご住所によって対応可否が異なりますので、まずはお問い合わせください。通院できる方は外来(完全予約制)でも承ります。

本ページの食事の段階・とろみに関する記載は、次の資料にもとづいています(2026年9月時点)。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食委員会「日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021」(日摂食嚥下リハ会誌 25(2):135–149, 2021)/同学会「嚥下調整食分類2021 Q&A」(2026年8月24日追加分まで)。
記載は一般的な説明であり、個々の方の食事内容・診断・治療方針を示すものではありません。実際の食事内容・治療方針は主治医の先生や関わる専門職の方々とご相談ください。診療の効果・改善には個人差があり、結果を保証するものではありません。

「今の食事の形で合っているのか」
その段階で、お声がけください。

ご本人・ご家族はもちろん、担当のケアマネジャーさま、訪問看護・訪問介護の方々、施設のご担当者さま、病院の医療ソーシャルワーカーさまからのご連絡も承ります。ご家族だけのご相談で構いません。

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※ 当院がお伝えするのは飲み込みの側面からの目安です。診療の効果・改善には個人差があり、結果を保証するものではありません。